月別アーカイブ: 2008年10月

(トニ・)モグリ

嘘です。

いま、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」を聞いています。いわゆるプログレの金字塔とか言われるような名盤ですが、いつの頃からかこのアルバムはデザインについて考える、小さなきっかけの一つとなっていました。

大学2、3年生の頃、上野毛キャンパスのデザイン学科に行くと、そこではグラフィックデザイナーで准教授の佐藤直樹さんが授業か何かをしていました。
その授業では各自がこれまでの活動に対して大きな影響を与えたものを持ってきてそれをプレゼンテーションする、というようなもので、それぞれ雑誌やマンガなどさまざまなものを持ち寄っていました。

佐藤さんも、佐藤さんご自身に影響を与えたもの持ってきていました。

佐藤さんといえば、ここで説明するまでもないようなトランセンデンタルなデザイナーなので、その活動に影響を与えたものがあるとすれば、それはどんなものなのだろうと、私は興味津々でした。

佐藤さんの足下にはレコードが一つ落ちていました。
それがキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」だったのです。

佐藤さんは一言だけポツリと言いました。

「クライアントには、まだこういうジャケットは提案できない」

このジャケットについては多くの人が語っているので、背景や作者についてはGoogleで検索してもらうとして、ともあれ、多くのジャケットが、デザインワークの一環であることを考えると、当然、イラストレーターの制作物をクライアントが認めなければ世に出回ることはありません。

この狂気を孕んだジャケットを描いた狂人がいる、ということを我々が知っているということは、その狂人に仕事を発注した人間がいるということ、また、よりによってこんな狂気を孕んだジャケットを採用してしまった人間がいるということを示しているのです。
普段、デザインの勉強のなかではあまり意識することの無い共犯関係の存在を佐藤さんには教えてもらったような気がします。自分、デザインの勉強してないからどこに活かせばいいのか分からないけど。

最近見た展覧会では

この1〜2年では「崖の上のポニョ」と「ORCHESTRAS」がベストピースだと思っているのだが、ここ1週間では、オペラシティ・アートギャラリーの「トレース・エレメンツ」にて展示されていたフィリップ・ブロフィの「蒸発した音楽」が良かった。良かったというか、ちょうど作ろうとしてた作品に近かったので、むしろ悔しい。

以上で〜す。

進捗

パルス幅を調整したデジタル出力でサーボをコントロールするところまでできた。
ただし、トルクが強いせいか、一気に回転させると、行き過ぎてしまったり、ハンチングみたいなことが起こる。この辺りは、サーボにおもりをつけたり、ソフトウェアの側でイージングをかけたりすることで、うまく回避できそうなので、そのようにする。

サーボとカメラの基本的な部分はこれで大体クリアできたと思うので、量産に入りつつ、プログラムを完成させる。Processingでも良いかな、と思ってきた。

次は、ドラゴンボールZ。
ママレード・ボーイでも良いけど、とりあえずドラゴンボールZ。

あと、『建築と植物』を購入。

消化

というわけで、追い込むメソッドをひとつ消化した。

まず、神保町に行って番組の台本を買った。芸能関係の本を買う場合は矢口書店とかヴィンテージとかが鉄板。今回はヴィンテージ。んで、何を買ったかというと、

  • 知ってるつもり?! Vol.491「食に命を賭けた男 辻静雄」
  • 街の医者・神山治郎(2) 「出産拒否」(仮題)
  • おばはん刑事!流石姫子(4)

といった具合。正直、今回台本関係ないかも。とりあえず、今後の資料として買っておいた。もし興味ある方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。
それと、矢口書店の方で「明星」の付録「YOUNG SONG」を2冊(1980年、1981年)、「平凡」の付録「夏のヒット歌謡曲祭」(1966年) を買った。後者の方、巻末に取り上げた歌手の住所が全部載ってる。渡哲也とか吉永小百合とか。たけくま先生のブログでも漫画家で似たような事例を紹介していたと思うので、この時代ならではのコンテンツなんだろう。

んで、その後、秋葉原の千石電商へ。浅草ギ研のサーボとブラケットなどを購入。ヨドバシで、ELECOMのウェブカメラ(130万画素)を購入。ELECOMのものはバラしてネジ穴を露出させられることが店頭で判明したので購入を決定した。ヨドバシはあらゆるウェブカムが実際触れるので助かる。

ついでに上野まで行って髪を切りたかったのだが、撤収。

家に帰ってからは早速サーボをArduinoで動かしてみる。PWMを使ってみるとあっさり成功。Arduinoでサーボのクラスを用意しているようなので、使ってみるも、決まったピンからしか使えない。明日はデジタル出力でやってみる。あとここまでの作業をまとめてみようか(ア、アンタたちのためじゃないんだからねっ!自分のためなんだから!)。

あと、Arduino Nanoを追加発注。結局USBからの給電では到底まかなえない電流量を使うので、Nanoである必要全くないよな〜。

あと、ROVOの「NUOU」を買った。強制的にテンションを高められた。

ネットは広大だわ

今年の夏、どうしてもゆっさこと女子バレーボールの木村沙織の胸が気になって、Googleで検索したところ、Wikipediaにこんなことが書いてあった。

自信は持つけど、プライドは捨てよう

なんかこの言葉、身につまされるというか、良い言葉だなぁと思って、下半期の座右の銘として可決された。プライドは必要ない、ということもないんだけど、長期的に見たら少しずつ捨てていった方が良いと思う。自信はいつだって重要。
なんか気の利いた画像を探そうと思ったら、良い言葉が出てくるので、ネットは侮れない。

それはそうと、秋葉原で明日はサーボモータとウェブカムを、それとストロボを制御するためのリレー周りを、神保町でバラエティ番組とドラマの台本を買ってきます。あとArduino nanoの発注もしないと(プチ追い込むメソッド)。

最近、秋葉原に行くのが辛くて。というのも、父によく連れられていった小さい頃や、ぷらぷらしてた高校生の頃と比べてあまりにも雰囲気が違いすぎる。街は人の生活を内包するものだから、生き物のように常に姿を変えていくのは分かってはいるのだけど。

もういくつ寝ると

気づいたら(気づいていたけど)、あと3週間くらいですね。大丈夫。3週間程度であれば、その事実を突きつけられたとしても、まだ心は折れません。

今日は、ウェブカメラを品定めしました。
今回展示するある作品では4つほどビデオカメラを同時に使用するのですが、最近のウェブカメラは720p程度の解像度であれば映像として表示できてしまうんですね(主に200万画素程度のもの)。この程度の解像度があれば、カメラ側にズームレンズをつけられなくても、ソフトウェア的に2〜3倍程度のいわゆるデジタルズームを実装すれば問題はなさそうなので、このレベルのウェブカメラを導入することにしました。
あとは、若干のティルトとパンが必要で、このあたりはサーボを使うか、一部のウェブカメラに搭載されている同等の機能を無理矢理コントロールするか悩みどころです。サーボが楽かなとは思っていますが、ほとんどのウェブカメラには固定のネジ穴が無いので、ボール盤や旋盤で金属加工をして固定金具を作るかと思うと少し面倒です。

ところで、今日はPARAのアルバム2枚(「X-GAME」、「CURRICULUM」)を買いました。バンドで人力ループといえば、個人的にはBaffalo Daughterの「Pshychic」が記憶に新しいのですが、それよりも軽くて聞きやすいです(「Pshychic」も好きですが)。

====

と柄にもなく日記調に書いてみた。
ブログを書いてないときもこんな日常。

進捗

まだそんなに制作していないので、心は折れていません。

今日はストロボを買った。撮影用じゃなくて、舞台用のもので安いものを選んだ。正しくはまだ発注しただけなので、まだ手元には無い。
正直、作品に使わない可能性が今のところ高くて、というのは本質的な部分では割とストロボはどーでも良くて、演出的にあるとカッコいいかもと思って買ってみた。このあと、届いたらArduinoで制御してみる(と、ここでtodoを晒し、また少し自分を追い込む)。

追い込むメソッド

かつて飯沢さんが身をもって教えてくれた、他人に予定を晒して追い込むメソッドを発動しようと思う(飯沢さんのそれと少々意味合いは異なるが)。

来月、展覧会があって、いま制作している。前からやってみたかったプランを膨らませて2〜3つくらいの作品にしようと思っている。たぶん、映像か、平面。
前はテレビ放送という枠組みに興味があって、卒制とかを作っていたけど、このごろはテレビ番組に通底するデザイン言語とかに興味がある(と思う)。

どう転ぶかわからないのに、先日タイトルを提出しなければならなくて、とりあえず「This mortal coil (reprise)」としてみた。シェークスピアのハムレットからの引用。変えるかも。ごめんなさい。

というわけで、先日、谷口くんのアトリエ・kiviakに中村くんと共に行って、戦略会議を行ってきた。たしかこんな話だったと思う(順不同)。

  • 展覧会のウェブ
  • 展覧会の持続可能性
  • 就職
  • 宇川直宏
  • 最近何つくってる?
  • バンドやろうよ
  • メディアアートで抽象、あるいは抽象インターフェース
  • 「崖の上のポニョ」
  • ウェブ業界の磯崎新を探せ
  • 大友良英
  • kiviakの今後
  • 世界経済の今後
  • 練習無し、即興だけで鍛えるパフォーマンス力
  • 畠中さんとか渋谷さんとかいろいろ
  • しょこたんの今後
  • 谷口くん「俺の作品って面白いよね?」
  • むかつくアーティスト(ガビンさんメソッド)
  • 平川紀道
  • 女は存在するか、あるいは女は記述可能か

今後もちょくちょく制作過程を晒していきたいところですが、たびたび自分を襲う「この作品、面白いのかな」症候群を積極的に乗り越える術を未だ知らないので、晒さないかも!

宇宙パーティー

ここでも告知した10月5日の宇宙パーティー。大盛況のうちに終えることができた。
つっても、自分、ゲストなんだけど。

事前の告知をほとんどしていなかった割には、かなりのOB来ていて感動した。というわけで、今回のパーティーのプロデュースを務めた港さんが4期生の卒制展のカタログに寄せていたコメントを引用しておこう。

(前略) しかし、本当の旅はこれからです。むかし真冬のポルトガルで見た漁師たちを思い出します。彼らは手作りの木船の船団で、タラ漁に出るのですが、浜を離れてある程度沖合いまで来ると、ひとりひとり分かれて、荒れ狂う海へ突進してゆく。もちろん無線などありません。やがて砕け散る波のあいだに見えなくなり、声も届かなくなるのですが、彼らはある信頼の綱で結び付いていて、互いにどこにいるかは分かっているのです。本来コミュニケーションとはそういうものでしょう。

そういうものなんですね。

あと、

多摩美大の図書館の話を聞いてうらやましかったこと

これを見て、いくつか思い出した。

これについては伊東さんがこの図書館を建てる前から、ある空間に対して固有の機能を定着させないような、フレキシビリティ溢れる空間を指向していたような気がするのが印象深い。
(ちなみに、図書館で寝るということを取ってみても、せんだいメディアテークができてすぐの時点で、「図書館で寝たっていいんだ」というようなことを言っていたと思う。そのせいか、図書館のラウンジは藤江アトリエの設計だけれども、割とこだわっていたように見えた)

今はどうか分からないが、伊東さんはさまざまなところで、「『胃』というのは内側なのだろうか、外側なのだろうか」と言っていた。建築の素人の自分でも、胃が建物を指し、そして、伊東さんが建物の中と外界とを峻別する価値観を揺るがそうとしていることはなんとなく分かった。

そうした考えをいかにして建築において実現するのか、あの図書館ができるまでは全く分からなかったが、図書館ができてみると、伊東さんが指向するアプローチがこの建物の中には随所に見られることがよく分かる。具体例は端折るが、フレキシビリティ溢れる空間というのは、このアプローチが発露したものだと思う。

それと、もう一つ印象深いのは、「つくる図書館をつくる」の伊東さんのインタビューを読むと分かるのだが、自邸(シルバーハット)の書斎に比して、それほど「図書館」という機能、制度に対してそれほど愛着がなさそうに見える点である(あったらごめんなさい)。そうしたところが、図書館のありように対して、思い切った判断を下している理由の一つであるようにも思う。