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ビッグイシュー

ワタリウム美術館で開催中の島袋道浩さんの個展「美術の星の人へ」では、美術館の外で2種類のアーティストブックを買うことができる。買う方法は、ビッグイシューを売るホームレスのおじさんに声をかけること(「象のいる星」)、そして、外苑前と表参道の間にある都営アパートでお店を出している移動式の八百屋さんに声をかけること(「トマト七星」)。

自分が行った日には八百屋さんがお店を出していなかったものの、ホームレスのおじさんは外苑前の駅前で元気にビッグイシューを売っていた。ビッグイシューを売るおじさんに声をかけるなんて、ビッグイシューが日本に上陸して以来だから5年ぶりくらいか。

本当にアーティストブックなど売っているのかな——少し緊張をしつつも、おじさんに
「『象のいる星』ください」
と声をかけた。すると、おじさんは表情をそれまでと少し変えて
「お待ちしておりました」
とつぶやき、おもむろにビッグイシューが収められているカバンより少しだけ上等なカバンからキレイなアーティストブックを取り出した。そして、代金300円をおじさんに払うと、おじさんはとつとつと島袋さんのことや、アーティストブックを販売するというプロジェクトのことを話してくれた。こちらも島袋さんに図書館にてレクチャーをお願いしていることもあり、いろいろと話に花が咲いた。

と、同時にワタリウム美術館で展示されていた島袋さんの作品が、なにか強い結びつきを持って立ち上がってきたように思えた。島袋さんの作品の背景には、自分が体験したような緊張と、それが穏やかにときほぐれるような対話がいつも繰り返されているのだろう。まるで、劇場で演劇を見ていたら、いつの間にかステージに引き上げられていたような絶妙な体験だった。

ぼんやり

紅白見てて、ジェロや氷川きよしの歌で涙を流していたのですが、『帰ってきたドラえもん』にせよ『おばあちゃんの思い出(ドラえもん)』にせよテレビで泣いてちゃダメだよなー。